アナログ専科@CRT栃木放送+KNB&ROKラジオ

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レコードライブ@POPfREAK宇都宮

 4月7日午後、JR宇都宮駅前に新しくできた音楽を楽しむスペース"POPfREAK"で、レコードライブが開催されました。ゲストDJにピーター・バラカン氏と、今なにかと話題のレーザーターンテーブルを製造しているメーカー「エルプ」の竹内さんによるコンビを迎え、いい音を楽しむ=文字通り「音楽」を味わうひとときを体感しました(なお、写真はすべて飯田さん撮影&提供です。ありがとうございます)。

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向かって左から、ピーターさん、竹内さん、主宰者の丸山さん
 
 今回のお題は、今年3月に84歳で亡くなったart directorのGary Burdenが手がけたレコードジャケットを紹介しながら、そのアルバムを聴くというもの。CD世代の私にとって、CDでしか手にしたことのない馴染みのアルバムのジャケットは、かなりこだわってつくっていたことに今更ながらに驚きました。

"Jackson Browneの1st“Jackson Browne”(1972)
"Jackson Browneの1st“Jackson Browne”(1972)。麻袋をモチーフにしていたことに今頃気づきました

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CSN&Yの不朽の名作“Dèjá Vu”(1970)。エンボスっぽい質感に、19世紀末のアメリカ開拓地を思わせる写真は、おそらく1枚1枚手作業ではめ込まれたんだろうな、という仕上がり
 
レーザーターンテーブルという、レコード針ではなく、レーザーをレコードの溝に照射して音を再生するというちょっとビックリなマシーンと素晴らしいアンプとやたらデカイスピーカーで、迫力ある音を全身で浴びたという感じでした。

曲の合間に打ち合わせをするピーターさんと竹内さん
こんな感じでジャケットを紹介しながら、ピーターさんがあれこれ語ります。ちなみに竹内さんが手にしているのは、Americaの“Homecoming”(1972)

ピーターさんセレクトのGary Burdenが手がけたアルバムの数々
 
途中、イラストレーターでPOPfREAKの精神的音楽的支柱でもあった故・今村幸治郎さんを偲んで、思い出のアルバムから6曲を紹介しつつ、全部で22曲、あっという間の3時間でした。
外はあいにくの天気でしたが、会場な熱気と笑いに包まれ、レコードのもつ可能性と音楽の楽しみ方の多様性を実感できたひとときでした。

POPfREAK宇都宮(宇都宮市駅前通り3-1-4)